Wendy & Bonnie - Genesis (1968)2011/04/04

Wendy & Bonnie - Genesis (1968)
ウェンディ & ボニー。姉妹デュオ名義の唯一のアルバムであり名盤、春らしく?60年代のソフトロック?を少し紹介。リリースから40年余を経て、あの頃も今も受ける印象は変わったけれどやはり魅力的な1枚。当時17歳の姉のウェンディ・フラワー(vo)と、13歳の妹のボニー・フラワー(vo)、長く「弟」とされていたがどっちでも良いこと。全曲姉妹によるオリジナルだという事は、当時も今だって17歳と13歳でこの完成度は奇跡的だと思う、とにかく収録曲は全て良く出来ていてハズレが無い。その上バッキングのメンツが素晴らしい仕事ぶり、若き日のラリー・カールトン(g)、マイケル・ラング(p)、マイク・メルヴォン(org,p)、ジム・ケルトナー(ds)、ランディ・サーリー(el-b)他が、ジャジィにデリケートなプレイで盛り立てる。多感な年代の姉妹デュオらしく、ガーリィな脆さと、どこか儚げな美しいハーモニーは、まさにドリーミー。ソフトロックではあるけれど、どこかサイケデリックな印象でもある。本作にインスパイアされたミュージシャンは世界中に、特に日本に多くいたに違いない。
http://www.youtube.com/watch?v=pxzvdLSi5AA
http://www.youtube.com/watch?v=mwHw6jo1E3M
ジャケット写真は、構図もカラーもあの頃の香りプンプン。★★

震災からはや3週間経っても被災地の現状はほとんど変わらないし、憂慮が深まる原発の状況。4月になったのに日差しは暖かなのに冬の様に寒い、桜の花は今年もきれいだけど、何か素直に楽しむことが出来ずに居る 私だけなのだろうか。

The Feminine Complex - Livin' Love (1969)2011/04/05

The Feminine Complex - Livin' Love (1969)
フェミニン・コンプレックス。テネシー州ナッシュビルの片田舎の女子高校生5人組、名盤の誉れ高い1枚。表面の写真にはそそられるが、裏面の学芸会のスナップみたいな垢抜けない女の子たち、どんなチープな音だろうと恐々聴いてみた、このうら若き女子高生が奏でる瑞々しい音と音楽的センスはとても良質。可愛いガールポップでソフトロック、今風なガレージやサイケデリックまで 全曲オリジナルでなかなかの演奏力。モータウン的な黒っぽい音じゃなくて、素直な透明感のある音 この軽さ明るさが何とも新鮮で眩しい。斬新だと好評価されたのも素人バンドだからこその 奇跡的な1枚、ま、今改めて聴くと時代を反映させる音の古さは否めないけれど、それをものともしないサイケでメロディアスな世界。意外にパワフルなヴォーカルと、らしいコーラスと、不思議なギターソロ・・・聴き所は多い。メンバーが勉強に専念する為にこれ1作で解散、もったいないけどそこがまた佳い。
http://www.youtube.com/watch?v=ZYSBJTYuXrI
http://www.youtube.com/watch?v=PjStc-t3MV0
ジャケットのアンニュイな雰囲気に騙されてはいけない。★★★

VA - Songs for Japan (2011)2011/04/06

VA - Songs for Japan (2011)
東日本大震災を支援するチャリティー・アルバム(ネット配信 or 2枚組CD)。
「癒し」「励まし」「愛」をテーマとして、レコード会社の枠を超え日本の為に世界のトップ・アーティスト達がここに集結。アルバムの収益はソニー・ミュージックエンタテインメントを通じ日本赤十字社へ寄付されるとのこと。全世界18カ国でNo.1を獲得するなど大きな反響を呼んでいるのは流石の企画と価格。
まずは3月25日(金)にiTunes Storeを通じて配信(¥1,500)というリリースの早さ。過去にもチャリティー・アルバムは数あれど、わずか2週間でのリリースというのはやはりネット配信だから出来る技、便利になったものだ。ダウンロード販売ならば、過去の曲を集めただけなのでコストはかからない、ので各レコード会社のダメージはほとんど無い。逆にアーティストにとってもレーベルにとってもイメージアップにつながる。(さんざん日本で稼いだのだから恩返し)
http://itunes.apple.com/jp/album/songs-for-japan/id428415201
4月11日、CDでリリース!UK盤¥1,790/税込(代金のうち約700円が日本赤十字への寄付)5月4日本盤発売決定 ¥2,000(いまのところ)
早速入手した、このメンツで1曲あたり40円ほどは凄い話。新旧のアーティストが一同に並ぶと、さすがに歌唱の巧さ、楽曲の良さが良く分かる。私の様なオジサンにとって半分くらいは聴かず嫌いだったり、聴くチャンスが無かったりのアーティスト、音のカタログとして聴くも佳し、曲順も悪く無いし、こういう時に染みる曲はもちろん、なかなかに良く出来たアルバムである。是非お買い求めあれ。
ところで日本のアーティスト達は何をのんびりしてるのか、メッセージもよいけれど 早く出来る事はあったハズ 先越されてどうする。
http://www.youtube.com/watch?v=zbT-kn2Yidc
ジャケットは世界中で分かりやすいデザイン。★★

Merrilee Rush & The Turnabouts - Angel of the Morning (1968)2011/04/07

Merrilee Rush & The Turnabouts - Angel of the Morning (1968)
メリリー・ラッシュ&ターナバウツ(タイニー・トニー&ザ・スタティックス)。米国はシアトル出身のキュートな女の子歌手の1st。地味だけど先のフェミニンC.と同じく近年再評価されたアルバム。彼女のヴォーカルはルックスに似合わず南部の渇き溢れるアーシーな音で哀愁漂う感じが渋い、どこかユルくて物足りない感じなのが心地良かったりする。ナンシー・シナトラみたいな当時のガールズ・ポップなのだけど、ヒットポップスとは一味違った音で、大流行した「A&M」っぽい音(と書いても分からないか?)。甘美なメロディが作り出すノスタルジックな作品群は、瑞々しく甘酸っぱい香り漂う。ヒットした「Angel of the Morning 」は多くのアーティストにカヴァーされるだけあって名曲、最近ではシャギーが「Angel」という曲でサンプリングしてるらしい。他にもスコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」、ディープ・パープルの「Hush」も面白い。YouTubeを観ると今もライヴとか活動されてるようだ、お元気でなにより。
http://www.youtube.com/watch?v=cbUNVm1k3nU
http://www.youtube.com/watch?v=76r3NIPw7ps
ジャケットは昔のアイドル風ポートレート でも好きだ。★★★

Margo Guryan - Take A Picture (1968)2011/04/08

Margo Guryan - Take A Picture (1968)
マーゴ・ガーヤン。本作もおそらく知る人ぞ知るアルバムだろう、マーゴ嬢の唯一の正式アルバム。一時レコードがレアで高額になり海賊盤が何度も出回ったくらいの名作で迷盤。元々ジャズピアニストで優れたソングライターだった彼女は、かのビーチボーイズの「Pet Sounds」で覚醒し本作を製作したそうな。彼女が描いたジャジィ風味なポップロックは、ありそうでなかった独自性を持った珠玉の作品群。個性的なメロディにジャズ、ボサノヴァ、サイケデリック、ポップ、フォーク、とジャンルを超えたフィールドの様々な要素が繊細かつ複雑に組合わさって、曲によって見せる表情が全く違う。変拍子を多彩に使ったドラマティックな構成は唯一無二。彼女のハスキーヴォイスがさらに独特のニュアンスを与ていて、その声の印象から当時人気だったフレンチ・ポップの雰囲気も漂う。ま、音も表現もチープで古い、エレキの演奏にあわせて踊る極彩色のサイケなライトを浴びたミニ・スカートのゴーゴー・ガール(今時?)が踊る映像が浮かんでしまうのも確かだ。
http://www.youtube.com/watch?v=ylGve7p_g5k
http://www.youtube.com/watch?v=6yM5vncACdc
ジャケットのマーゴ嬢は、今日の様に雨降る外を眺めて微笑む。★★★