Anthony Wilson Nonet - Power of Nine (2006)2011/05/02

Anthony Wilson Nonet - Power of Nine (2006)
Personnel:
Anthony Wilson (g), Adam Schroeder, Matt Zebley, Matt Otto (sax),
Gilbert Castellanos (tp), Alan Ferber (tb), Derek Oleszkiewicz (b),
Donald Vega (p), Mark Ferber (ds), Eva Scow (man), Diana Kral (vo).

アンソニー・ウィルソン。人気ギタリスト アンソニー氏が率いる九重奏楽団(休日中なので書き忘れてたモノを少々)。随分以前ダイアナ・クラールの「Live In Paris」で無茶苦茶上手いギターだなと率直に感心、ライナーノーツで知るまで勉強不足で未知の方、以来気になってた氏のリーダー作。本作はリーダー作だと言うのに目立たない控えめな演奏、が逆に懐が深いと言うべきか奥ゆかしくも渋い仕上がり。確かなテクニックと表現力、良く歌うギター、ポップな風味も感じられるセンス溢れるアレンジも、レパートリーの多さも氏の魅力。盟友 ダイアナ・クラールがゲスト参加している「Looking Back」は抒情深く曲を描き出す。歌伴は素晴らしいのだけれどソロでは良さが出辛い?とは言え、ギターの柔らかな音色と歌心を大事にしたプレイは、洗練されたクールな大人なジャズ、まったりとお聴きあれ。
http://www.youtube.com/watch?v=scZFU9MWRVk
http://www.youtube.com/watch?v=rYbghrT-2mc
http://www.youtube.com/watch?v=1yUcux6B5_A
ジャケットは何かブラジル系のアルバムのようだけど、渋い。★★

先週まで約3週に渡り知人のリクエストで「ソフトロック」を紹介してきたが、正直ほとんどは20〜30年間聴いて無かったモノ、確か持ってたハズだけど何処に有るのか探し出すのはさあ大変、他にもたぶん出て来るのだろうけどひとまず終了。

Celso Fonseca - Natural (2003)2011/05/09

Celso Fonseca - Natural (2003)
セルソ・フォンセカ。本作も近年年がら年中流している愛聴盤。ギタリストでプロデューサーとして才能を発揮している近年注目のブラジル人アーティスト。氏はガル・コスタ、ダニエラ・メラクリらをプロデュースした才人。ブラジル音楽では古いボサノヴァが好いのだけけれど少々物足りない、かといってブラジリアン・ロックや一部の奇抜なMPBや、激しすぎるサンバは好きじゃない。やっぱボサノヴァにつきるのだけれど、本作に一貫して流れるのは氏の温かなヒューマニズムであり、伝統的な音の要素に現代的な音をスパイス的に入れる自身の方法で(もっと複雑なことをしているのだけど)、ブラジルの風土が育んだ音楽伝統の豊かさ美しさを伝えたいという彼の真情である。心の機微を伝えるデリカシーに富んだヴォーカル、ダニエル・ジョビンらの参加を得て心地よいサウンドを紡ぎ出している。その歌声と絶妙に溶け合う、洗練されたブラジリアン・サウンドはたおやかで、休日の昼間にまどろんで聴きたい逸品だ。
http://www.youtube.com/watch?v=od2adoLzfRc
http://www.youtube.com/watch?v=3qP84A49PiM
恥ずかしながら出会いはジャケット写真、ジャケ買いである。★★★

長い休日がやっと終わった、何もせずただただ無駄にぼんやりと過ぎ去ったのは、、残念。と言っても普段出来ない丁寧な掃除、植物の手入れ、服や靴のメンテナンスと入れ替え、恒例のセルフ散髪、、等はやったのだけれど何か中途半端な仕上がり。

Celso Fonseca & Ronaldo Bastos - Polaroides (2006)2011/05/10

Celso Fonseca & Ronaldo Bastos - Polaroides (2006)
セルソ・フォンセカ & ホナルド・バストス。ついでと言うには失礼になるが昨日のセルソ・フォンセカと、その氏を育てたブラジル「DUBAS」レーベルのオーナー兼詩人であるロナルド・バストスが作った90年~00年の ボサノヴァの名盤3部作「Sorte」「Paradiso」「Slow Motion Bossa Nova」からセレクトされたベスト盤。オリジナルも好いのだけど、新バージョン2曲と未発表1曲を新たに収録でつい買ってしまうファン心理。この時代のフォンセカ作品は格別。真っ当なボッサ作品でありながら飛び抜けたセンスと洒脱さで、全く古臭さを感じさせない活き活きとしたアルバムになる。あくまでも自然体にブラジルの美しい風景や空気を水彩画のようなサラッとしたタッチで描いている氏の作品群は、不思議に古さは感じられず、新鮮で瑞々しさに溢れている。エレガントでサウダージ溢れる名曲に添って優しげなヴォーカルが流れ、殺風景な仕事場の空間もフォンカセ・ワールドに染まって心地佳し。
http://www.youtube.com/watch?v=-P92qSlDjlk
http://www.youtube.com/watch?v=MOngNZ5PxyE
ジャケットも有りそうで無い構図、粋で大人でお洒落。★★

Carmen Cuesta - Mi Bossa Nova (2010)2011/05/11

Carmen Cuesta - Mi Bossa Nova (2010)
カーメン・クエスタ。お気に入りの美人ボサノヴァ・シンガー。スペインはマドリッド生まれ、幼少期から教会や学校の聖歌隊のソリストとして活躍、5歳からギターを手に作詞作曲も手掛けていたという神童ぶりも発揮 とのこと。通算5作目の本作は 制作にあたり、ジョビンとエリス・レジーナとのコラボレーション「Tom and Elis」に深くインスパイアされたとある。ジョビンや多くのブラジリアン・コンポーザーによる楽曲を始め、自身のオリジナル「Jobim」「Tormenta」も収録。彼女の夫はブラジリアン・スムーズ系?ジャズギタリストのチャック・ローブ(スタン・ゲッツ師とも共演でけっこう有名な方)。で、本作も夫婦2人で制作、2人にとって大きな存在であるブラジル音楽への敬意を込めた、これまで以上に熱い思いから生まれた 熟成されたボサノヴァ作品。フラメンコの国スペイン側から見た「逆サウダージ」は何ともセンチメンタル。やっぱ歌も演奏も上手いし味わい深い、ポルトガル語やラテン語特有の巻き舌もたまらん。
http://www.youtube.com/watch?v=mf-EgzmEoCI
http://www.youtube.com/watch?v=tT2ZOvaqkx4
有名なワンダ・サーの続編みたいな絵柄、美人なのに顔出さないのも好い。★★★

映画「Chico & Rita」(2010)2011/05/12

Chico and Rita (2010)
今日の1枚はGW中にDVDで観たスペイン制作のアニメ映画「チコ&リタ」。フェルナンド・トゥルエバ監督と、バルセロナ オリンピックのマスコットで有名なハビエル・マリスカルの共同制作したアニメーション作品(今年のGOYA賞アニメーション部門受賞)。
40年代末キューバのハバナで出会った歌手とジャズ ピアニストの波乱の恋を、50年代当時のアフロ・キューバンの隆盛をバックグラウンドに描いたラヴ・ストーリー。音楽監修はストーリー中のピアニストのモデルになった偉人ベボ・ヴァルデス(チューチョ・ヴァルデスの親父さんで現在はスペインに移住)。なんともアニメならではの豪華ジャズ・ジャイアンツ総出演、ナット・キング・コール、ミゲリート・ヴァルデス、ベン・ウェブスター、ディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、チャノ・ポゾ、ティト・プエンテ、ミゲリート・ヴァルデス他、当時実在したアフロ・キューバンにまつわる伝説のミュージシャンも登場、キューバ・ジャズシーンの超一流ミュージシャンが扮しているという凄いキャスティング。主人公のチコの演奏はベボ・ヴァルデス (セリフはエマール・ソル・オニャ)、リタの歌唱シーンはイダニア・ヴァルデス (セリフはリマーラ・メネーセス)が担当。たまらなくベタだけど切なくて思わず涙腺がゆるむ素敵な話、映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」と合わさって感慨一入、是非ご覧あれ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZTWxB9hRjwI
http://www.youtube.com/watch?v=NQFkIl1kRyk
http://www.youtube.com/watch?v=bEHdnA_9iJI
http://www.youtube.com/watch?v=cqBffHFfD9M
マリスカル氏の「Cobi君」とは違う本来の達者で渋い色使いの絵は素晴らしい。