Bet. e and Stef - Jazz Bossa Nova (1997)2011/08/08

Bet. e and Stef - Jazz Bossa Nova (1997)
ベティ&ステッフ。少し古いけれど近年夏の定番アルバムは、カナダ・モントリオールを中心に活動するボサ・ノヴァ男女デュオ。ボサノヴァ作品にありがちな淡々としたウィスパー系のヴォーカルスタイルとは違う「ジャズ風フェイク」のいかがわしいサウンドは逆にクールでエレガント。一言で言えば、ギターを中心に据えたジャジィなアコースティック・サウンドで、ステッフのヴォーカルは定番ジョアン・スタイルであるが、そこに溶け合うベティの歌声はシャーデーを思い浮かべるほど官能的、そこが好くて愛聴盤となる。セクシー系ヴォーカルと、チープな演奏に絡む品のないサックス、、、要素は、ひとつ間違えば昔日本で大流行した「ボサノバ歌謡」になるギリギリのセンス。だけれど街角のカフェやリゾートに似合う都会派ボサノヴァ・ポップスである。2002年リリースの「Day by Day」がより分かりやすく好まれるかも?、日本盤はジャケット、選曲とも違うので要確認。ベティ嬢の2009年のソロ作「B. Coming」もいずれ。
http://www.youtube.com/watch?v=WGVDWxCI4hA
http://www.youtube.com/watch?v=z9btrMFQqFQ
http://www.youtube.com/watch?v=ny1W2qZuvU4
ジャケットは古いスタイル、らしい写真である。★★★

ロング・バケイションは終了? 懲りもせず今日から再開。
私自身と周辺で「想定外な事」が一度に起こり、はからずも2カ月も休んでしまった。その間 再開のリクエストや 激励のメールをいただいき、ありがとうございました。このようなグダグダなブログを観てくれている奇特な人もいるのだ、と驚きもあり嬉しく思います。以前と変わらずよろしくお願いします。

Flower Travellin' Band - Make Up (1973)2011/08/09

Flower Travellin' Band - Make Up (1973)
フラワー・トラヴェリン・バンド。7日のジョー山中さんの訃報を田舎からの帰路で知る。今日の1枚は予定を変更し「フラトラ」(名前が長いのでそう呼んでいた、FTBと呼ばないのが70年代)。本作はカナダより凱旋帰国後(今も昔も快挙だ)72年9月16日の横須賀文化会館でのライヴ音源に、スタジオ音源を加え2枚組LPとしてリリースされた通算4作目。ハイライトはシングルカットもされた「Make Up」や「Shadows Of Lost Days」の強烈なジョーのヴォーカルは唯一無二、30分近い「Hirosima」は外バンド並み それ以上の演奏力に度肝を抜かれたものである。なかでも「Satori Part 2」はオリジナルよりも格好良く、当時としては珍しいアコースティックな「Look At My Window」や「Broken Strings」は今聴き直しても新鮮。まだロックが商業的に成立できない時代に、英米のロックとは違う質感を持った良質な音作りに真摯に取り組んだ、純日本製バンドの誇り高い名盤。フラトラはデビュー時から衝撃的で15歳だった私にはアイドルだった、同時期の英米ロックと聴き比べても彼等ほど違和感なく聴けるバンドは無い。最近30数年の時を経て活動再開、期待していただけにジョーの死は誠に残念、合掌。
http://www.youtube.com/watch?v=H4DI_1h46Eg
http://www.youtube.com/watch?v=xwiDGUhoB04
http://www.youtube.com/watch?v=0bnynCKhI-I
変形ジャケットは当時流行、皮革風バッグに入ってた。★★★

カナダで成功を収めた彼らなのだが、日本ではフォークが全盛(リスナーが未熟だったからか)高い演奏力と独自の音楽性をもってしてもイマイチ売れなかったのは残念。当時はまだ教わる事の多かった某音楽評論家(先ほど自殺された)でさえ「小原庄助さんみたいなロック」と和太鼓の部分を取り上げ酷評していたを覚えている。海外でウケる為、誰もが東洋的なモチーフとして和楽器を多用した時代、他のバンドとは違い彼等に媚びるところは無かったと思う。「日本語ロック論争」とかの黎明期は和製ロックもよく聴いた、いずれまとめて取り上げたい。

Jim Tomlinson - Brazilian Sketches (2003)2011/08/10

Jim Tomlinson - Brazilian Sketches (2003)
Personnel:
Jim Tomlinson (ts),  Stacey Kent (vo),
Colin Oxley (g), John Pearce (p), Simon Thorpe (b), Chris Wells (ds).

ジム・トムリンソン。英国のテナーサックス奏者(レスター・ヤング系)の2作目、奥方はステイシー・ケント(旦那よりステイシーの名前から入手に至る)。本作は1作目の正統ジャズ作品と異なり、タイトルに表れたようボサノヴァ・テイストのジャズなのが好い。氏のテナーは、なんだかスタン・ゲッツのようでもあり、プレイ自体にはそれほどの魅力は無く・・・だけれどベテランの正当的な演奏は実に心地良い。ポール・デスモンドの様な甘いトーンや、背筋が寒くなるようなスリリングなソロもあり、他にもコリン・オクスレーのギターソロの古典的なリフは言うまでもなく素晴らしい。 もちろん奥方が全11曲中4曲にフィーチャーされており、しっとりとした歌声で定番曲が聴けるのは嬉しく、つい旦那名義なのを忘れてしまう。名盤「ゲッツ/ジルベルト」にも劣らないほどの最高のボサノヴァ作品の1枚である(私的には)。
http://www.youtube.com/watch?v=TdBVn6PnlsU
http://www.youtube.com/watch?v=9K9vT6wvfSc
ジャケットはセンス無くつまらない、中身は良いのに惜しい。★★

Club 8 - The Boy Who Couldn't Stop Dreaming (2007)2011/08/11

Club 8 - The Boy Who Couldn't Stop Dreaming (2007)
クラブ・エイト。カロリーナ・コムステットとヨハン・アンゲルガルドによるスウェディッシュ・ポップ・ユニット。1995年に結成すぐにスペインの「シエスタ」レーベルからデビュー、現在はスウェーデンの「ラブラドール」と契約。ボサノヴァ・テイストに、北欧らしさのエレクトロニカとアコースティック・サウンドを絶妙に織り込まれた、独自のポップサウンドは色彩豊かで洒落ている。英米ポップとは一味違う、ヨハンの北欧な不思議な旋律と、カロリーナ嬢のはかなくも美しい歌声の組み合わせは、なにか未完成な感じがあるのだけれど新鮮で魅力的な音。ナチュラルなポップサウンドに癒されて、とても素敵な時間が過ごせるよう。ジャズに限らず北欧サウンドの温かく、心にやさしく滑り込んでくる感覚がたまらないオジサンである。暑い夏に涼しげな音でひと時でも癒されて欲しい。
http://www.youtube.com/watch?v=zux_9b9M59k
http://www.youtube.com/watch?v=LiTX19oTkKI
http://www.youtube.com/watch?v=HVC-Sag5Qxo
ジャケットは北欧らしい写真、タイポグラフィのセンスは疑問。★★★

Lina Nyberg & Magnus Lindgren - Brasil big bom (2007)2011/08/12

Lina Nyberg & Magnus Lindgren - Brasil big bom (2007)
Personnel : Lina Nyberg (vo),
Magnus Lindgren (ts, g, fl, piccolo & arrangements) & Band.

リーナ・ニーベリ&マグヌス・リングレン。近年注目のスウェーデンの個性派 歌姫リーナ嬢、本作はリード奏者マグヌス氏率いるビッグバンドと組んだ、ブラジリアンコンセプトの1枚。タイトル通りボサノヴァ、MPB系の名曲のカヴァーを中心に、オリジナルも少々の内容。コンテンポラリーな演奏と北欧独特のクールネスも加味された、スマートでカラフルなビッグバンドの演奏をバックに、適度に太く張りのある清爽なクールヴォイスは、トーン高めで爽やかに涼しげな印象。意外なほどグルーヴ感のあるファンキーな演奏は落着いた大人の音。同じ曲を唄い演じているのに、乞うもイメージが違って来るものか?スウェーデンとブラジル、全く違う環境と素材なのだけれど、どのように曲を解釈しているのだろうか?今更だが奥深いモノである。ただ何度聴いても北欧の言葉はポルトガル語ほど美しくない?と言葉の違和感は残るのである。
http://www.youtube.com/watch?v=E0VySHSx6xM
本作関連では無いがスヴェンソン氏のピアノで「Waltz For The Lonely Ones」
http://www.youtube.com/watch?v=i2HxysWAY2I
ジャケットはイマイチ?古臭いセンスは意図するものか?★★