I さんの思い出。2012/02/19

出会いは私が仕事を仕始めた頃に紹介されて以来だから随分になる、その頃 I さんは今となっては数少ない理想(私的に)のグラフィック・デザイナー然とした方で、敏腕多忙のアート・ディレクターだった。何事も熱心なご気質で何度かごいっしょさせていただいた仕事ではなかなかOKがいただけず「君ならもっとやれる」「更に上を目指せ」と励まし、進むべき方向を示されたのを今も忘れずにいる。舞踏もされていたそうで身のこなしも軽やかでしなやか、昔、鮮やかな青いウール素材のAラインのコート姿に緑のタイトなパンツの組合せも印象的で(良くお似合いだった)、本屋さんとかでばったり遭遇すると「元気にしてた?」と人目もはばからずハグされたりした。仕事ぶりも装いもお人柄も、、、どこか一味違い個性的で魅力的で私にしては珍しく憧れた。近年はギャラリー・エッジ/ edge の画廊主でキュレーターでもあり、訪れる度に熱くデザイン論や芸術論を語られていた、もちろん音楽についても教わる事が多かった、私よりも5歳くらい上だったのだけれど貪欲に聴かれ新しいものにも敏感、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、トーキング・ヘッズ、ロキシー・ミュージック、イーノ、はてはジョン・ケージとかの話を熱心にされたのも懐かしい。ギャラリーを訪ねる度にセンスのよい音楽が流れていて流石だなと感心、最後にお会いした時はディランのトリビュートだったろうか?。仕事も趣味も、生き方全てに拘りのあった素敵な先輩 I さん、長く懇意にしていただきありがとうございました、帰り際「元気でな、頑張りや」って言われた笑顔が忘れられない。寂しいです、、ご冥福をお祈りします。
不覚にも風邪で体調が悪く 熱さえ下がればと念じていたが間に合わず、最後のお別れに行けなかったのが悔やまれる。、、好きだった(と記憶している)ブライアン・フェリーで偲びたい。
http://www.youtube.com/watch?v=hRzGzRqNj58