Bruce Springsteen - Wrecking Ball (2012)2012/03/10

Bruce Springsteen - Wrecking Ball (2012)
ブルース·スプリングスティーン。3年ぶりの通算17枚目となるスタジオ作品、本作は母国アメリカに対する彼の失望について歌ったモノとの事。相変わらず発するメッセージは痛烈に現在の病んだ社会、経済、政治、それを取り巻く様々な事柄、はてはグァンタナモ米軍基地の問題までをも、怒りと共に批判し聴く者に疑問を投げかけている。私は長く洋楽ばかり聴いているにも関わらず英語はダメだし、部分的には理解できるが所詮日本人には分かり難い面もあり正確には伝わらない、その分冷静に楽曲だけを楽しむことは出来る。ただ昔の「Born In The U.S.A.」では本来のメッセージが本国でさえ「アメリカ賛歌」のように誤った解釈をされたりするので本当に難しい。ロックがいつの間にかビッグビジネスとなってしまった今、ここにあるのはスプリングスティーンの変わらぬ疑問と熱いメッセージ、何よりも伝えたいことが先にある、これこそが本来のロック魂なのだと思う。これを聴こうという時点で既にある程度の覚悟をしているだろうから尚更だ。昨夏にサックス奏者で盟友のクラレンス·クレモンズが脳卒中の合併症により亡くなった、喪失感や思う処もおありだろう、なおも戦い続ける氏はあらためて凄い方だと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=-x8zBzxCwsM
http://www.youtube.com/watch?v=NWpG_ULYpr8
ジャケットも骨太な文字とストレートな写真、格好良い。★★

明日は、3.11東北地方太平洋沖地震からもう1年? まだ1年?
あの日から(1.17も含め)当り前の日常が大切に感じられるようになった。慌ただしく組まれた特集番組を観るにつけ、1年もの時間が経ったにもかかわらず更に悲惨な実態が露わになったように感じる。壊れた物は修復できても、心に深い傷跡は残っていても、確実に時は流れいずれは諦めと共に記憶から消えて行くのだろうか。被災地への関心が薄れてきている今、日常の中で少しでも被災地の事を想い、もう一度何ができるのか考える時だと思う、そうしなければいけない。