The Little Willies – For The Good Times (2012)2012/03/06

The Little Willies – For The Good Times (2012)
リトル·ウィリーズ。ノラ·ジョーンズがピアノとヴォーカルを務めるバンド名義の2作目。ぼんやりしてたら近々新作がリリースされるそうなので慌てて書いている。元々彼女の歌って「カントリー風ジャズ」又は「ジャジィなカントリー」だと感じていたのでなるほどな作品。前作は気分転換にバンド組んでみました的な印象、本作では feat. Norah Jones は取れたが完全にノラ·バンドの趣き。カントリー(C&W)は詳しくないのでメンバーがどういう方々なのか、収録曲もジョニー·キャッシュやクリス·クリストファーソン他の名曲カヴァーとのことだが耳馴染みでは無い。だからとても新鮮に聴く事ができ、他のメンバーがヴォーカルをとる曲もあればインスト曲もあるので飽きずに楽しめる。唯一知っているのはドリー·パートンのヒットと、オリビア·ニュートンジョンのカヴァーで知られる「ジョリーン」くらい。前述の2人の各バージョンは恨み節的な内容の割に明るく力強くてイマイチ共感できなかったが(苦手だが大ヒットしたので否応なく知っている)、ノラ版は弱い女性の立ち位置で切々と哀しく訴えるのがなんとも好い(日本人の感覚ならこちらだろう)。まぁジャズやポップス何をどう歌っても全部ノラ節になるが、それでも彼女の声は魅力的でどんな音楽もスンナリ入ってくる「C&W入門」には最適かもしれない(私的にも純C&Wじゃ無いのが好い)。
http://www.youtube.com/watch?v=vdnUswhEjR8
http://www.youtube.com/watch?v=M3d8KobWVwk
タイトルそのままをイメージしたジャケット?バンド名も視線も意味深。★★★

Gillian Welch – The Harrow & The Harvest (2011)2012/03/02

Gillian Welch – The Harrow & The Harvest (2011)
ギリアン·ウェルチ。昨年リリースされた彼女の8年ぶりの新作、ソロ名義だが実質的にはデヴィッド·ローリングスとのデュオ作品。冷たい雨の日はブラジル物はお休みしてこんなのが好い。ブルーグラス系フォークで?カントリー·テイストの古典的なスタイル、土臭くてシンプルなナチュラルさがギリアン·ウェルチの持ち味。彼女のことは以前話題になったこともあるので知っていたが、昨年のノラ·ジョーンズ作品「自由時間」の客演で再評価。一聴、穏やかで落ち着いた印象、なのに静かに心に深く入ってくるヴォーカルは、昨今の派手な熱唱がシンドイ私には新鮮で好ましい。彼女のギター弾き語りと、デヴィッドのハーモニーにも鳥肌で、ギター又はバンジョーというシンプル極まりない演奏がいたって新鮮、こんなにも不可思議な音空間を創りだせるこの2人は只者では無い。楽曲も粒揃いで全編淡々と地味に演ってるだけなのだけど、何度も繰り返し聴きたくなり(アコギの絡み合いなんかは聴かなきゃ分からない)、行った事も無いのに米国の田舎の風景が懐かしく浮かぶよう。若い頃はカントリーを含め米国のフォークは苦手だったのだが、近年歳のせいかアコースティックものが好ましく聴ける、何だか切ないのが佳い。
http://www.youtube.com/watch?v=9NPEj63d0jY
http://www.youtube.com/watch?v=ZzFRdMEZERg
検索しているとYouTubeにオジサン世代にはグッとくるクリップがあった、本作のジャケットは活版で作られているその拘りの様子。
http://www.youtube.com/watch?v=k_Mz_imdISk
ジャケットも見事だがCDサイズだからなぁ、逆にだからイイのかも。★★★

Sandy Denny - Limited Edition Box Set (2010)2012/01/13

Sandy Denny - Limited Edition Box Set (2010)
サンディ・デ二ー。愛してやまないブリティッシュ・トラッドの聖母?サンディ・デ二ー、昨年ユニバーサル・ミュージックからリリースされたCD19枚組ボックスセットである。オリジナル盤をコンプリートした11枚に、貴重なレアトラックを収録した8枚の今の処究極のセット。アレックス・キャンベルやジョニー・シルヴォのグループで活動していたアマチュア時代、ストローブス、フェアポート・コンヴェンション、フォザリンゲイ、ソロとあれこれ残された全ての音源を完全収録。アウトテイク、デモ、ライブ録音、未発表曲、未発表BBCレコーディング、および超貴重な?ラジオのインタビュー、、他どれもリリースされるに及ばなかった音源、それでも一部は廃盤となり法外な値段で売買されている音源も多数。ほとんどは残念な音源と十分に判っているのだが、フリークとは哀しいかなそういうモノまで揃えたくなる、この新しいボックスセットを所有することに喜びを感じるのである。ただあくまでもマニア向け、入門には適さない。雪の舞う鈍色の空、冬に聴くサンディ嬢の歌声は深く心に沁みいり格別、永遠を感じる。
http://www.youtube.com/watch?v=EV11TXY7qpY
http://www.youtube.com/watch?v=PQiWL0HfIJs
http://www.youtube.com/watch?v=gvdr_kilrw4
ミュシャ風のヘタなイラストは残念、「Boxful of Treasures」は良かった。★★

Crosby Stills & Nash - 1st (1969)2011/02/03

Crosby Stills & Nash - 1st (1969)
クロスビー、スティルス & ナッシュ。バーズのデヴィッド・クロスビー、ホリーズのグラハム・ナッシュ、バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルスにより1968年結成。見事なハーモニー、変化に富んだアコースティックギターで新風を巻き起こし、その後の西海岸フォークロックを決定づける3人組。1曲目「組曲 : 青い目のジュディ」は何度聞いても佳いし「Guinnevere」「Wooden Ships」他、全曲とも好い。今聴くと少々地味な音だが、本作にはデビュー作らしい瑞々しさが満ち溢れ、当時の甘酸っぱい思い出とも重なり何とも良い。次作よりニール・ヤングが加入で名作「デジャ・ヴ」をリリースするものの長続きせず71年に解散。その後再結成、活動休止(解散)を繰り返すも、今でも3人でツアーをやっているのは、原点(本作)が忘れられないからだろう。「夢よ再び、あの頃は好かったなあ」決して昔の様には戻れない、そこが佳いのである。
http://www.youtube.com/watch?v=8jpJOH4sbaw
http://www.youtube.com/watch?v=_tw7hk_Hd1M
ジャケット写真は絶妙のバランス、好い時代で美しい。★★★

Blackmore's Night - Autumn Sky (2010)2010/12/10

Blackmore's Night - Autumn Sky (2010)
ブラックモアズ・ナイト。ディープ・パープル、レインボー、の名ギタリスト リッチー・ブラックモアが組んだユニット「ナイト」8作目で最新作。実は「何でリッチーがトラッドを演るのか」このバンドを組んでからは興味が無くなったし、わがままな氏がこんなに長く続くとは思わなかった、けど8作も続くと気になるではないか?だから久しぶりに聴く。内容は相変わらずロックとトラッドとケルトを合わせ熟成された音世界、リッチー氏とキャンディス嬢(もうおばさんだけど)のバランスも言う事なし、特に彼女の存在は大きい?彼女が居なかったらこれだけ好き放題に演ることは無理では無かったろうか。躍動感もあるしロック感もある、英国風哀愁ももちろん、長く演り尽くしたオヤジの音は聴く程に深い。本作はリッチーとキャンディスの間に生まれた子供に捧げられた作品とのこと、なんとリッチー氏は65歳にして父親になる、愛妻も40歳前くらいだろうか?それにしても凄い話だが、相当恥ずかしい。
http://www.youtube.com/watch?v=yrJ9JUXmod0
http://www.youtube.com/watch?v=1wbw9_tyWZU
ジャケットはケシの花咲く夕日の古城、ベタ過ぎて恥ずかしい。★★