Emerson, Lake & Palmer - Pictures at an Exhibition (1971)2012/03/15

Emerson, Lake & Palmer - Pictures at an Exhibition (1971)
エマーソン, レイク&パーマー。キーボードとベースとドラムの名プログレトリオ、ムソルグスキー作「展覧会の絵」。誰もが音楽の授業でコレくらいは聴き知っていたが、ロックとクラッシックの融合は当時の流行?(パープルのロイヤルフィルしかり)。本作は音をいじくりまわすプログレ系にしては画期的なコンサートホールでのライヴほぼ一発録音、何より独特の間合いやライヴならではの張り詰めた緊張感が否応無しに伝わってくるよう、記事を書くにあたり改めて試したが、3人共に尋常では無い高度な演奏技術に惹き込まれる。キース·エマーソンと聞けば お決まりの楽器破壊のパフォーマンスだけじゃなく、名(迷)アレンジと自由奔放な演奏は本当に凄い、それに呼応するカール·パーマーのアグレッシヴなプレイも最高。リリシズム溢れるグレック·レイクの歌が好きで「賢人/The Sage」や「キエフの大門」もたまらなく、最後まで飽きさせない。当時はアンコール曲、チャイコフスキーの「くるみ割り人形 / ナットロッカー」が人気だったが私は本編が好き。あの時代だから生まれた作品、彼等の様なアプローチが量産された今、若い方が聴けばどうだろうか?とは思う。
http://www.youtube.com/watch?v=MmNWopDgTRE
http://www.youtube.com/watch?v=to_8kZCQalQ
http://www.youtube.com/watch?v=Izi_Q-ihH3E
当時はロックらしからぬジャケットに困惑したが、デザイン的にも名作。★★★★

JUNのCMに憧れた中学の頃の話。
前述のグレック歌う「The Sage」がファッションブランド、ジュン/Jun & Rope のCMに使われていた、ヨーロッパの古城を男女がゆっくり歩いている綺麗で神秘的な映像、コンセプトは「Classical Elegance」今聞いても素敵な言葉だ。アダモのナレーションで「ロペはキレイ、ジュンはニクイ!」とのCM見たさに深夜まで米国製TVドラマを観ていた。R&Bやソウルを知るきっかけもJUNがスポンサーの「ソウルトレイン」だったし、いつも始まりは変である。私はダンスよりもCMが待ち遠しくて、ダンデイな男性がシャツを開けるとバストが現れて初めて女性でだと気付く、このCMはリチャード·アベドン御大、夢がいっぱいの佳い時代だったなぁ、もちろん中学生のくせにJUNを着ていた(シャツだけネ)。

The Rolling Stones - Between the Buttons *UK (1967)2012/03/14

The Rolling Stones - Between the Buttons (1967)
ローリング·ストーンズ。9作目「ビトウィーン·ザ·バトンズ」やはり昨日書いた理由からこの頃のキラキラ輝く不思議な雰囲気のストーンズの音も好きだ。彼等の作品の中ではイマイチ評価の低いこのアルバム、R&BやR&Rのコピーだけじゃもたないし、、スィンギング·ロンドン真っ只中、リボルバー、ペット·サウンズ、ブロンド·オン·ブロンド、、に追随すべく、ミーハーな(流行に敏感とも)ディラン風やモッズ風な怪しげな曲もあったり、ソフト·ロックな浮遊感もたまらなく、時代の空気を反映したサイケデリック感の中に音楽的試行錯誤が見え隠れする秀作だと思う。何よりブライアン·ジョーンズが要で、スライドやハープの名手でブルーズ·サイドの核に見られがちだが、本作ではバッキング·ヴォーカル、エレギ、アコギにシタール、縦笛、ピアノ、ビブラフォン、トランペット、トロンボーン、バンジョー、カズーといった様々な楽器で大活躍。ルーズで無骨なブルーズ·サイドだけではない、これこそがもう一つの魅力(ブライアンの意思とは逆に)時代の求めた多様性、ポップなロック·スターたる音だと思う。アンドリュー·オールダム最後のプロデュース作品であり、UK盤は意外と統一感のとれた作品。私は若くから自身の成長と共に聴いているからか過渡期的なサウンドが大好きだ、昨日の流れだと「アフターマス」か「デッセンバーズ·チルドレン」を選ぶべきだがコチラを先に。
http://www.youtube.com/watch?v=bkm1efUhGJ4
http://www.youtube.com/watch?v=xKNSm8_CTOY
http://www.youtube.com/watch?v=a7Tk72BNOKc
ジャケット写真はジェレッド·マンコーウィッツ、絵になる。★★★★

今日はホワイト·デーらしい、娘も期待はしていないようだし、、すまない思いでいっぱい。

The Beatles - Rubber Soul (1965)2012/03/13

The Beatles - Rubber Soul (1965)
ビートルズ。今日も真冬のように冷たい、毎年冬に聴きたいと思うアルバムというのはこの歳になるとだいたい決まってくる。ロックに目覚め始めた小学〜目覚めた過ぎた中学の頃=60年中頃〜70年代初頭のロック=心から感動したアルバムを選んでしまう、今ではなにを聴いてもあの頃の様に深く感動する事が無いのは残念。で、今日の1枚はビートルズの6作目「ラバー·ソウル」。中期に当たる本作は録音技術の飛躍的な進歩もあるのだが、初期作とは比べようも無いほど彼らの創造性と表現力が見事に開花した傑作。クラッシックや流行のフォーク·ロック、当時としては珍しいインド音楽までジャンルを越えた実験的な楽器や手法を取り入れ、音楽芸術的にも素晴らしく商業的にもバランス良く成功した作品だと思う(良いモノは売れる佳い時代だった)。あの頃所有するLPの数は10枚程度と多くのシングル盤、その宝物を毎日何度も繰り返し聴いた、ノルウェーの森、一人ぼっちのアイツ、愛のことば、ミッシェル、ガール、嘘つき女、イン·マイ·ライフ、、、(あえて日本語表記)全14曲、聴けばあの頃が蘇る、多分寒い部屋で聴いた記憶があるからこの時期に聴きたくなるのだと思う。本作以降の彼等のクオリティの高さは圧倒的、次作の「リボルバー」も半端では無い。
http://www.youtube.com/watch?v=liR9bW5hm2c
http://www.youtube.com/watch?v=PxxGVjLNpek
http://www.youtube.com/watch?v=PuXoDVPDpz0
ジャケットはロバート·フリーマンの写真、アナログで変形は画期的。★★★★

3月10日、敬愛するフランスの漫画家メビウス /Moebius(Jean Giraud)さんが亡くなった、残された作品群はどれも素晴しく誠に残念である。またいつか詳しく書きたい。ご冥福をお祈りします。

Grateful Dead - Europe '72 Complete Recordings (1972/2011)2012/01/28

Europe '72 Complete Recordings
グレイトフル・デッド。解散以降も熱烈な信仰者が絶えないデッドだが、1972年4月から5月にかけて敢行した初のヨーロッパ・ツアー全22公演を完全収録した73枚組のボックスセット。昨年9/27「Europe '72 Vol. 2」の紹介記事で、欲しいような要らないようなと書いたが、迷ったあげくこのボリュームだと再リリースはないだろうから入手。初のイギリス、ドイツ、フランス、デンマーク、オランダ、ルクセンブルクを巡った、時間にして70時間超の奇跡のコンプリート・セット(よく記録し残したものだ)。とにかく演奏は素晴らしい、ほぼ同じセットリストなのに各ステージ毎に気分も新たに瑞々しく楽しめる、そりゃミスもあるだろうしコンデションの善し悪しもあるだろうが、そんな事はどうでも佳いのがデッドのライヴ。やっと2/3聴き終えた、なにしろ濃い演奏内容なので簡単には聴き流せないのは困る(いくら好きでも毎日デッドという訳にはいかない)これを1コマで書くのは乱暴だけれどご容赦願いたい。
某歌劇団の演目 全公演を欠かさず観られるファンの方がいると聞く、金に糸目を付けない熱狂的なファンと思ったが、経済力こそ違うが他人の事は言えない。
http://www.youtube.com/watch?v=0bozalmN2gk
http://www.youtube.com/watch?v=Nqou2V5VooQ
ジャケットはご存知スタンリー・マウス氏のイラスト22作品は圧巻。★★★★

まだまだ紹介したいモノはあるけれど、とりあえずボックス・セットは終了。

The Beatles - Twickenham Sessions (1969/?)2012/01/20

ビートルズ。ブートレグ盤で申し訳ないが「トゥイッケナム・セッション」(イエロー・ドッグの8枚組)をこの機会に書いておく、一般的には「ゲット・バック・セッション」と呼んだ方が判りやすいか。1969年1月2日〜31日、1970年1月3日〜4日、サヴィル・ローにあるトゥイッケナム・スタジオで行われたことになっているリハーサル・セッションの記録。ライヴ・パフォーマンスで再びバンドを活性化できることを信じ マッカートニー氏が発案、実際ライヴは映画「Let It Be」に残された「ルーフトップ・コンサート」しか無いのは残念。オフィシャルの「Let It Be... Naked」(2003)がリリースされた今となってはさほど魅力的ではない、簡単に言うとネイキッドの2枚目が延々続くだけ、正式なレコーディングではなく映画用トラックに録音されている為 音質もサウンドのバランスも悪い、しかもスタッフのナンバリングの声とリール交換のビープ音が耳障り。セッション全編ラフなハーサル、ダラダラなセッションとはいえ様々なジャンルの曲を演奏したり「Let It Be」や「Abbey Road」に収録される曲のリハーサルテイクが興味深く、取り止めもないラフな演奏は聴く側までリラックスさせてくれる。こんなテープを聴いているとビートルズも自分達と変わらないんだと錯覚しバンドを始めたくなる。まぁ何でも聴きたい私のようなフリーク向け、面白いんだけどどうなんだか?
http://www.youtube.com/watch?v=gNfSnvoL0zM
http://www.youtube.com/watch?v=3di0ouzss2w
ジャケットはビートルズならどう撮っても絵になる、それだけ。★★

ブートレグ(Bootleg)、海賊版は、法律上の権利を無視して諸権利を有しない者により権利者に無断で発売される非合法商品である。(ウィキペディアより) ので手を出さないにこした事は無い。ただオフィシャルで絶対にリリースされることは無い音源は魅力的なのも事実、ただし知的財産権、知的所有権ほか、新たにSOPA、PIPA「オンライン海賊行為禁止法」(こちらはネット上の問題だが)も施行されるかも? なので、十分に理解した上で自己責任で。