Keico Yoshida - Depois da Banda Passar (2009)2012/02/07

Keico Yoshida - Depois da Banda Passar (2009)
吉田慶子 (vo), 笹子重治 (g),
岡部洋一 (perc), ヤマカミヒトミ (fl), イーズカヒトシ (chorus).

吉田 慶子/よしだけいこ。パレードのあとで 〜ナラ·レオンを歌う。吉田慶子さんは東京出身 福島在住の最注目ボサノヴァ·シンガー。リリースは少し前だがよく聴いているアルバム、本作は「ボサノヴァのミューズ」ナラ·レオンを歌ったオマージュ作品、ナラの名曲がたっぷり今風な洒落た音で聴けるアルバム。彼女のレパートリーはボサノヴァだけでなく古いサンバ·カンソン(「歌謡風サンバ」のこと、これが好いのだ!)にまで及び、「ブラジル音楽の財産を慈しむ姿勢がそのままサウンドに表われている稀有な存在のアーティスト」(レヴューより)小さくて繊細でささやくような歌声だけれど凛とした存在感で、本場モノと少々趣の異なる現代のボサノヴァを体現している様に感じる。軽快なリズムのボサノヴァは夏のイメージが強いかもしれないが、静やかなサンバ·カンソンは秋や冬に合うのかもしれない。中でも「Samba e amor」はたまらん!ショーロクラブの笹子重治さんの寄り添うような巧いギターも聴き処。私的には同じ囁き系でもアストラッド·ジルベルト風味の売れっ子 LO さんよりも好きかなぁ、是非お聴きあれ!
http://www.youtube.com/watch?v=cO6LeYHZxIE
http://www.youtube.com/watch?v=9uaGcmqrduw
http://www.youtube.com/watch?v=4QhOqxv5gd0
ジャケットもナラ·レオン風味、かな? ★★★

Sadao Watanabe Quartet Sextet – Jazz & Bossa (1966)2011/08/17

Sadao Watanabe Quartet Sextet – Jazz & Bossa (1966)
Personnel:
渡辺貞夫 (as, fl), 菊池雅章 (p,rib), 中牟礼貞則 (g),
萩原栄次郎 (b), 富樫雅彦 (ds), 宮田英夫 (cabasa).

渡辺貞夫カルテット/セクステット。日本ジャズ界における重要人物の一人、ボストンのバークレー音楽院から帰国した翌年 33歳の氏、上記の凄いプレーヤー達と録音。日本のジャズLPとして始めてベストセラーとなった歴史的作品であり、兄の影響で幼い私までが聴いたアルバム。どうにも後に大ブレイクするフュージョン〜イージー・リスニングのナベサダ氏は苦手なのだけれど、先にコレを聴いていたお陰で聴かず嫌いにはならなかった。LP時代故のA面モダン・ジャズ、B面ボッサ・ジャズ共に楽しめるが、特にB面のジョビン作品を上品で優雅なジャズスタイルでのカヴァーは今聴いてもなかなかの出来だと思う。本場ブラジルの演奏とも欧米人の演奏とも違う、日本人らしさが伝わるリラックスした演奏で、気持ちいいグルーヴを生み出しているような気がする。是非新録で渋いボッサ作品も聴きたいものである。動画が有りそうで無い、ので本作関連では無いが同年シングル?から。
http://www.youtube.com/watch?v=kAQK8vEHdaE
http://www.youtube.com/watch?v=8jdfTQ0pvBY
ジャケットは時代な感じ、若い頃より歳とってからのほうが好い顔。★★

Flower Travellin' Band - Make Up (1973)2011/08/09

Flower Travellin' Band - Make Up (1973)
フラワー・トラヴェリン・バンド。7日のジョー山中さんの訃報を田舎からの帰路で知る。今日の1枚は予定を変更し「フラトラ」(名前が長いのでそう呼んでいた、FTBと呼ばないのが70年代)。本作はカナダより凱旋帰国後(今も昔も快挙だ)72年9月16日の横須賀文化会館でのライヴ音源に、スタジオ音源を加え2枚組LPとしてリリースされた通算4作目。ハイライトはシングルカットもされた「Make Up」や「Shadows Of Lost Days」の強烈なジョーのヴォーカルは唯一無二、30分近い「Hirosima」は外バンド並み それ以上の演奏力に度肝を抜かれたものである。なかでも「Satori Part 2」はオリジナルよりも格好良く、当時としては珍しいアコースティックな「Look At My Window」や「Broken Strings」は今聴き直しても新鮮。まだロックが商業的に成立できない時代に、英米のロックとは違う質感を持った良質な音作りに真摯に取り組んだ、純日本製バンドの誇り高い名盤。フラトラはデビュー時から衝撃的で15歳だった私にはアイドルだった、同時期の英米ロックと聴き比べても彼等ほど違和感なく聴けるバンドは無い。最近30数年の時を経て活動再開、期待していただけにジョーの死は誠に残念、合掌。
http://www.youtube.com/watch?v=H4DI_1h46Eg
http://www.youtube.com/watch?v=xwiDGUhoB04
http://www.youtube.com/watch?v=0bnynCKhI-I
変形ジャケットは当時流行、皮革風バッグに入ってた。★★★

カナダで成功を収めた彼らなのだが、日本ではフォークが全盛(リスナーが未熟だったからか)高い演奏力と独自の音楽性をもってしてもイマイチ売れなかったのは残念。当時はまだ教わる事の多かった某音楽評論家(先ほど自殺された)でさえ「小原庄助さんみたいなロック」と和太鼓の部分を取り上げ酷評していたを覚えている。海外でウケる為、誰もが東洋的なモチーフとして和楽器を多用した時代、他のバンドとは違い彼等に媚びるところは無かったと思う。「日本語ロック論争」とかの黎明期は和製ロックもよく聴いた、いずれまとめて取り上げたい。

Tsuyoshi Yamamoto Trio - Misty (1974)2011/03/08

Tsuyoshi Yamamoto Trio - Misty (1974)
Personnel
山本 剛 (p), 福井 五十雄 (b), 小原 哲次郎 (ds).

山本剛 / やまもと つよし。唐突だけどコレが聴きたくなった、ので、随分古いアルバムだけど山本剛トリオのスタンダード集で名盤。ジャズを聴き始めの頃にどこかのジャズ喫茶で知り、暫く夢中になった和製ピアノトリオ、何処が好きかってテクニック云々というよりたぶん日本人にしか感じ取れない様な、何とも言えない間(ま)、歌心が素晴らしい。支えるリズム隊も極上の仕事ぶりで心地良し。有名過ぎるスタンダード曲を演奏してもこのトリオにはオリジナリティが感じられるし、宝石をちりばめたような1曲目「ミスティ」は美しさの極地。 高音のピアノソロから入り、三人の音が揃う瞬間は鳥肌が立つほど、他に「Smoke Gets in Your Eyes」「Yesterdays」もたまらない。何となく冬を感じさせる本作は寒い季節の定番であり、音に酔い酒に酔う為のジャズアルバム。今も現役でご活躍のようで嬉しい限りである(暮れのライヴを知っていたが仕事で行けなかったのが悔やまれる)
http://www.youtube.com/watch?v=anpeSsMLbyc
http://www.youtube.com/watch?v=Lq_pGzf_LtY
ジャケットの隅のレーベルマークのネズミが懐かしい。★

手嶌葵さんの「流星」に鳥肌。2011/02/12

リコーのCM
以前にも書いたが、手嶌葵さんに注目している。最近 リコーのCMで使われている曲「流星(吉田拓郎作)」のカヴァ-が気に入っている。オリジナルは25歳の頃だったろうか、「拓郎節の男らしさ女々しさ」はどうにも苦手で、素直に聴けない曲、恥ずかしい唄だったのだが、珍しく惹かれたのは当時の自分に重なった為だろうか、この唄を聴くとあの頃の記憶と共に映像までしっかり蘇る。だから最初にCMに気付いた時は懐かしさと切なさに聴き入った。今回のカヴァーは彼女ならではの詩の解釈と表現、歌唱の素晴らしさにつきる、それを引き立てるシンプルなピアノとストリングスも巧い。今ならこの歌詞も素直に聞け、心に染み入る50歳を過ぎたオヤジである。まさにCM制作側の思う壷、楽曲と歌唱と映像の3重とはズルいなあ。ちなみに私は子供の頃の夢通りの職業に就け、誇りを持って生きている(ってことにしておこう)。
他にも関西電力CMで「糸(中島みゆき作)」のカヴァーも佳かった。
http://www.youtube.com/watch?v=wnMEfUutjkI