Brad Mehldau - The Art Of The Trio Recordings 1996-2001(2011)2012/01/27

The Art Of The Trio Recordings 1996-2001(2011)
Brad Mehldau (p), Larry Grenadier (b), Jorge Rossy (ds).

ブラッド・メルドー。ジャズ、クラシック、ロック?とジャンルを越えて精力的に活動しているメルドー氏、昨年末にリリースされた Art of The Trio 期のリイシューCD7枚組ボックスセット。既に所有しているが何でも聴いてみたい欲は相変わらず、7枚目の未発表曲聴きたさに揃えない訳にはいかないのである、でコレが何と3千円余で買えてしまうのだ!(円高の影響、CD自体の値崩れなどにしても)。天才メルドー氏とそのトリオ作品について新たに書く事は無い、改めて順に聴いてみたが全作もちろん佳いけれど、その中でもVol. 3「Songs」が好い(今はソロ作品に夢中だが)。肝心のディスク7、未発表全5曲44分は、ヴィレッジ・ヴァンガードで1997年、1999年、2001年のライヴ音源、オリジナル曲や、スタンダード、モダン・クラシックのナンバー収録。期待通り文句無しの格好良さ、中でもバラードの「In The Wee Small Hours of The Morning」が好き。昨年は「Modern Music」や「Live in Marciac」もリリースされ聴くのに忙しくて大変だった。
http://www.youtube.com/watch?v=wL9sfmb2uU8
http://www.youtube.com/watch?v=LHtbGpKg1Gg
http://www.youtube.com/watch?v=zDePf5kQJxk
ジャケットもイイ写真、で中身も豪華、何度も言うがお買い得。★★★

Joe Pass - The Complete Pacific Jazz Joe Pass Quartet Sessions (2001)2012/01/26

The Complete Pacific Jazz Joe Pass Quartet Sessions (2001)
Joe Pass (g), John Pisano (g),  Bill Perkins (ts,bs,fl), 
Clare Fischer, Les McCann, Frank Strazzeri, Mike Wofford (p), 
Ralph Pena, Albert Stinson, Leroy Vinnegar, Herbie Lewis, Paul Chambers, Charlie Haden, Jim Hughart (b), 
Larry Bunker, Colin Bailey, Ron Jefferson, Paul Humphrey (ds)

ジョー・パス。ジャズギターの巨人 ジョー・パス がパシフィック・レーベルに残した1962〜64年にかけてのカルテット・セッションをCD5枚に収録した「モザイク」からのコンプリート盤。共演者は上記に書いたように凄いメンツ、コンボ、ソロ、デュオ、歌伴、誰と共演しても何を演ってもどれを聴いても駄作なし、常に卓越した超絶技巧を誇るパス氏。その演奏は驚くほどオーソドックスなスタイル、 一聴とても地味なんだけれど歌心に溢れ、お人柄なんだろうけれど温かくて優しい、いつ聴いても本当にホッとするギタリスト。有名な「フォー・ジャンゴ」や「ヴァ-チュオ-ゾ・シリーズ」等のソロ以降も好いのだけれど、この若い頃の穏やかで控えめなバンドとしての演奏も捨てがたい。流麗に軽やかに 時に力強くスイングする巨匠のギターを堪能できる嬉しいセット。冬に聴くジョー・パスはほっこり格別。
http://www.youtube.com/watch?v=vPbNheCMAfo
http://www.youtube.com/watch?v=9_Yf--EPGrU
http://www.youtube.com/watch?v=-Y7Ms1dmWys
ジャケットはパス氏のイイ写真、若い頃から御髪が薄くて渋い。★★★

Bill Evans - Complete Riverside Recordings (1986?/2005)2012/01/25

Bill Evans - Complete Riverside Recordings (1986?/2005)
ビル・エヴァンス。1年中いつ聴いても佳いが冬のエヴァンスは格別、で、1番好きなリバーサイド期(1956年から63年に至る)の録音を完全に収録したボックス・セット。LPレコード18枚組も所有するが神経質に扱わねばならない盤が面倒で、お手軽なCD12枚組セットを買い直した(微妙な「音質」の違いはあるが所詮そういうモノなので気にしないことにしている)。ラファロ、モチアンとのトリオ期を中心に147曲、総時間13時間を超える究極の大作。この時期がどれほど素晴らしいかは今更書く必要もないだろう、繊細な神経の持ち主だった氏のピアノから生まれた美し過ぎる音を、冷たく澄んだ空気の冬に聴く事はたまらなく、いつも以上に氏の音楽の妖気というか霊気を感じ取る事が出来る。以前にも書いたがビレッジ・ヴァンガードでのライヴのグラスや皿の触れあう音も、リマスターにより更にリアルにクリアに聴こえ楽しめることも含め、技術の進歩に感謝。私にとっては全てが宝物のような演奏集、エヴァンス大全としてのコレクション価値は大。
http://www.youtube.com/watch?v=loGg7v0Lu58
http://www.youtube.com/watch?v=CuzZ8mV9Zh8
http://www.youtube.com/watch?v=WGdr93tnNMk
LPセットはほとんど聴く事はない、邪魔だが手放したくは無い宝物。★★★

昨年11月22日 ポール・モチアン氏が亡くなった、享年80、エヴァンス・トリオの頃も佳いんだけど、近年のも好きだった。合掌。

Billie Holiday - Lady Day The Complete on Columbia 1933-1944 (2009)2012/01/24

Billie Holiday - Lady Day The Complete on Columbia 1933-1944 (2009)
ビリー・ホリディ。私にしては渋過ぎるチョイス、ビリー・ホリディのコロムビア・レーベルに残した音源を集大成した、初期の歌声と作品がたっぷり聴けるCD10枚組コンプリート・ボックスセット。公民権運動の先駆的テーマ「奇妙な果実」が有名だが(なんか彼女といえばコレみたいな暗くて重い?)当然若い頃は普通にキュートなジャズを数多く歌っており、これがまた凄く上手くて元祖女性ジャズ・ヴォーカルを堪能出来る。なんともスィートで、スリリングに思いきりスイングし、スローな曲では情感豊かに歌い上げる、実に器用にどんな作品でも歌いこなす天才の歌唱力にただただ感じ入る。演奏者たちも当時最高のミュージシャン達を集めてきたようなメンバーで(そこまで爺イでないので詳しくは無いが)歌伴としてビリー嬢をしっかり惹き立てる職人技も聴き処。1933-1944年という録音の古いレコードのコレクションからデジタライズされたものだが、古い音源であることを感じさせないほどの完成度、古き佳き時代がリアルに響き心地良くシンプルに歌声を楽しむのに最適の貴重なボックスセットである。
http://www.youtube.com/watch?v=c7Pa4pv3x3k
http://www.youtube.com/watch?v=OYqnLN6QHS4
http://www.youtube.com/watch?v=2_20tKuKtF8
ジャケットの彼女の表情が(色彩も)儚く切ない。★★★

Nils Landgren Funk Unit - Moon, The Stars And You (2011)2011/10/20

Nils Landgren Funk Unit - Moon, The Stars And You (2011)
Nils Landgren (vo, tb),
Michael Wollny (p), Lars Danielsson (b), Rasmus Kihlberg (ds),
Guest : Joe Sample,  Joao Bosco,  Richard Galliano,  Steve Gadd,
Caecilie Norby, NDR Bigband & Stockholm Philharmonic Orchestra.

ニルス・ラングレン・ファンク・ユニット。北欧ジャズシーンにとどまらず今や名実共に世界屈指のファンキー・トロンボーン奏者でシンガー、更には俳優としてもマルチに活躍するニルス・ラングレン。ジャンル的にジャズとファンク双方域にいる氏、実をいうとそのファンク側が少々苦手、北欧系の好きな方々の作品に必ず客演しているのだけれどイケイケ過ぎて主役を喰うほどのアクの強さが理由。だが、最新作はタイトル通り「月」や「星」にまつわる楽曲を集めたジャズ側のロマンチックなヴォーカル作品。お顔に似合わず甘く優しい唄は、相変わらず上手くは無いが味がある。キャット・スティーヴンスの「Moon Shadow」クリス・クリストファーソン「Please Don't Tell Me How The Story Ends」ジミー・ウェッブ「The Moon's A Harsh Mistress」も懐かしく、「Oh You Crazy Moon」「Moon River」「Til' There Was You」「Lost In The Stars」他、スタンダード曲の選曲も渋い。贅沢にも上記の凄いゲストをバックに気持ち良さそうに歌うニルス親父である。
http://www.youtube.com/watch?v=PXlMcPcwuPs
http://www.youtube.com/watch?v=gP1WkalP2d4
ジャケットはACTレーベルはこんなのが多い、可も無く、、。★★