Joss Stone - LP1 (2011)2012/03/08

Joss Stone - LP1 (2011)
ジョス·ストーン。若干17歳でデビューした早熟の英国ソウルシンガーの通算5作目、くだらぬジャンル分けは不要だが これまでのような中途半端なソウル作品ではなく私には好ましいロック色豊かな作品。過去にM ジャガー、J ペック、サンタナなどとのコラボでロックサイドでも活躍中だし昨年の「Superheavy」でも輝いていたので今更のチョイス。同様に苦手なD スチュワートがプロデュース 故の一聴「ユーリズミックスの現代風」は想定通りで許容範囲だが、やはり今風の音が気になる、音がシャープ過ぎ浅く感じ物足りない、が、クッキリと浮かび上がるクリアな歌声は意外に新鮮に伝わるのは面白い。僅か6日間のレコーディングだったらしいが、アナクロなオヤジは「だから、なるほど」と理解してしまう、多くの時間=良い作品とはならないだろうが、昔の様な贅沢で余裕の制作環境は難しいのだろうなぁ。ともかく過去作と比べ素直に肩の力が抜けたベテラン然とした歌いっぷりも好ましく、構成もアコースティックで爽やかなモノからファンクにソウルにバラードと表現の多様さも見事に、楽曲も秀作揃いで全編通して飽きずに聴ける。故ジャニスと比べることに意味は無いが、ドスの利いたハスキーな歌声も、熱く艶のあるシャウトも本当に格好良い。
http://www.youtube.com/watch?v=cmXQw82BoFs
http://www.youtube.com/watch?v=BL2Go6pFlAw
http://www.youtube.com/watch?v=5gpA5UFQChc
ジャケットは前4作とは違った趣、鼻リングと唇の写真は?。★★

VA - Sound Of Jazz FM 2011 (2011)2012/02/10

Sound Of Jazz FM 2011
ジャズ、ソウルのコンピレーション作品。カメレオンのイラストでお馴染みの英国ロンドン発のネットのラジオ「Sound Of Jazz FM」リリースの最新CD2枚組(4作目らしい)。新しいミュージシャンや音源を求めて日夜ネットを手繰る日々、ネットのラジオ局って数が多過ぎ無闇に選んでがっかりすることも多々、この局は友人 I氏のブログでも紹介されていたし、なるほど聞いてるモノまで一緒だワ、で、改めて検索するとCDがリリースされていたので紹介。とりわけ特別なレア・トラックを収めているわけでは無いが、今回はダニー・ハザウェイのレア・ボックスに収められていた未発表曲くらいかな。ただイージーに人気の曲を並べただけのコンピじゃない、新旧アーティストを織り交ぜながらも完璧なコンセプトで、なかなか無い共感、納得できる選曲と曲順は嬉しい。大抵は個々のアルバムで持っていたりするのだけど、何でもかんでもミーハーに聴いている私でさえ聞き逃している演奏があったり、毎度教えられることばかり、抜群のセンスでチョイスされた楽曲は日本人の琴線にも響いてくるようである。来週に迫ったバレンタインに流すと佳いのではないだろうか?若い方にも佳いが、音楽から遠ざかっている中年の方にお薦めする、 アマゾンだと今なら¥ 1,784-なり、お買い得過ぎる。
http://www.youtube.com/watch?v=4l_WLAPeh10
http://www.youtube.com/watch?v=tyCWKP-MnX8
http://www.youtube.com/watch?v=GqJtgjsruj8
ジャケットはイマイチでダサイ、昨年のよりはマシだけど。★

新しい音はお気に入りのアルバムのパーソネルを芋ずる式に手繰ることが多いが、まどろっこしいので音のカタログとしてこんなコンピレーションもよく聴く。様々なジャンルが出ているのと、たっぷり入って安価なのが佳い、全くの聴かず嫌いも解消できるし素晴らしい出会いが待っている。

Etta James - The Dreamer (2011)2012/01/23

Etta James - The Dreamer (2011)
エタ・ジェームズ。ブルーズの歌姫エタ・ジェームズさんが20日に白血病による合併症のため亡くなられた、享年73歳。昨年秋に久々の新譜(本作)をリリースし(これがまたイイんだ)すぐに紹介と思いながらブログをサボったのを後悔、ので予定を変更。エタ・ジェームズは50年代からR&B、ブルーズ、ソウルで活躍した元祖クィーン、グラミー受賞は名誉表彰なども含め計6回、93年「Rock & Roll Hall of Fame」、01年「Rhythm & Blues」と「Rockabilly」部門の計3つの殿堂入りを果たした伝説の名歌手。08年の映画「キャデラック・レコード」で劇中ビヨンセが演じた女性。本作は敬愛するオーティス、レイ・チャールズ、ボビー・ブルー・ブランド他のスタンダード曲を情感込めて歌い上げる引退表明作品。かつての迫力あるシャウトを期待できるはずもなく彼女の作品としては物足りなさが残るのは無理からぬこと(全盛期と比べるとだが)、歌の上手さだけで無難に作られた印象。だが逆に老いても病でもここまで十二分に聴かせる事ができるのは流石なのである。そして僅か3カ月後の死、タイトルも意味深く、最後の名唱から彼女の無念さが伝わってくるようで切ない。合掌。
http://www.youtube.com/watch?v=Qj4s9l_5KEA
http://www.youtube.com/watch?v=_1uunRdQ61M
http://www.youtube.com/watch?v=YApNirMC9gM
ジャケット写真もまるで死を予期してたかのように見える。★★★

Ry Cooder – Pull Up Some Dust and Sit Down (2011)2011/09/21

Ry Cooder – Pull Up Some Dust and Sit Down (2011)
ライ・クーダー。ギターの名手 3年ぶりの最新作は、懐かしいサウンドに痛烈なメッセージを込めた話題作。経済格差、移民問題、戦争問題、等に、氏の政治的態度が反映された歌詞らしく、歌われてるのは「upper」とは無縁のところにいる人々の 泣き 笑い 怒り ボヤキ 呻き、とライ・クーダー節全開、残念ながら言葉は皆目分からないので素直に楽曲だけを楽しむことにしている。音はロックンロール、ブルーズ、レゲエ、テックス・メックス(メキシコ)、ハワイアン、ディキシーランドジャズ、カントリー、フォーク、R&B、ゴスペル、そしてボードビル等々北米の音楽全般。録音メンバーは、ライ氏(Vo ギター マンドリン ベース バンジョー他)、子息ヨアキム(ドラムス)、その嫁ジュリエット(コーラス)、フラコ・ヒメネス、ジム・ケルトナー、テリー・エヴァンス他。まぁ癖のある方だから万人受けする作品だとは思わないが(日本じゃ売れないだろう)、前述通り私は歌詞よりも氏のギタープレイ目当てなので、その点では少し物足りなさはある、お楽しみのバラードは本作でもとっても美しい。
http://www.youtube.com/watch?v=M6GmI0PhiBE
http://www.youtube.com/watch?v=kotRSQLYZFs
http://www.youtube.com/watch?v=jtaMDHt1qJE
ジャケットは意外にシンプルでキレイなデザイン。★★★

V.A. - Come Together : Black America Sings Lennon & McCartney (2011)2011/09/12

Come Together : Black America Sings Lennon & McCartney (2011)
ジョン・レノン=ポール・マッカートニーによる楽曲のカヴァー・コンピレーション。数あるビートルズのカヴァー集の中でも60~70年代のブラック・アーティストのテイクを有名無名に拘らず丁寧に集めた珍しい1枚、全24曲収録。UKのソウル再発名門レーベル「Ace」の編集盤(英国だからの選曲)。モータウンやフィラデルフィア、メンフィスやマッスル・ショールズまで、ソウルやR&B が面白かったあの頃が蘇る。チャビー・チェッカー「Back IN the The USSR」は珍しい、ローウェル・フルスン「Why Don't We Do It in the Road」はハードで格好良し、モーメンツ「Rocky Racoon」はスウィート、有名どころはオーティス・レディング 「 Day Tripper」は別テイクが収録、、、お馴染みの名曲を、それぞれが自分の解釈とスタイルで見事に歌い上げる。レノン=マッカートニーの音楽はそもそもブルーズ、R&B他、黒人音楽から影響を受けたモノ、そんなビートルズの楽曲を逆に本家がリアルタイムで取り上げカヴァーしていたことは興味深い。是非聴かれよ。
http://www.youtube.com/watch?v=HSDg9llqCvQ
http://www.youtube.com/watch?v=xs9mkVMv830
http://www.youtube.com/watch?v=RaNBCFXD9kw
ジャケットはNiall McCormackのイラストで「リボルバー」をリメイク? ★★★